プレイエルピアノは、登場以来、偉大な芸術家たちを魅了し続けてきました。プレイエル親子によるピアノ作りの原動力は、芸術家たちが音楽に注ぐ情熱や、楽器に対して限りない可能性を求める姿勢でした。最も親密な関係にあった芸術家の一人として忘れてはならないのが、F.ショパンという存在です。彼のよき理解者であったカミュは、1832年、サル・プレイエルに於けるショパンのデビューコンサートを支援し、このとき、世界が待ち望んだヴィルトゥオーゾが誕生しました。
   

彼らは、演奏家とピアノ製作者という互いの立場を尊重しつつ強い絆で結ばれて、西洋音楽史に刻まれる究極の銘器を生み出しました。 その後もショパンは、パリでのコンサートはすべてサル・プレイエルで行い、1849年には生涯最期の舞台としてこのホールを選び、人生の幕を閉じました。
   
ショパンの他、コルトー、グリーグ、ストラヴィンスキーといった音楽家たちが、自らの世界を表現するためのパートナーとしてプレイエルを愛用しました。


 

気分がよくて、求める音を得るために心が充実している時にはプレイエルでなければなりません。

F.ショパン
 

プレイエルは、楽器製作の頂点を極めているだけでなく、その音色が、音楽そのものに新たな可能性を与えてくれるとも言えます。神秘的、貴族的かつ感動的な音色の力は、全てのピアニストの魂に、最高の感動をもたらします。

A.コルトー
 
コンサートで使用した素晴らしいプレイエルから離れるということは、私にとって至難の業でした。
グリーグ
 
はっきりとした音と軽やかなタッチは、我々のアンチロマン派時代において、私が考えるに決して過小評価されることはない、全く他の物にはない品質です。
I.ストラヴィンスキー





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